私自身の、年中さんの時のエピソードです。当時から手先を使うことが好きで、紙を折って入れ物を作りそれに取っ手を付けるということに熱中していました。きっと奈良で大和高田の保育士を求人からもそれを見ていた担任の先生がご自宅からUSJの紙袋を持ってきて下さり、それを私にプレゼントしてくれました。何種類もの色や大きさがあり、それらを見てとてもワクワクした気持ちになりました。私はなぜか周囲には目もくれずそのオリジナルの入れ物を量産していたのですが、先生はそれを見ていてくれたんだなということも感じました。紙袋をくれたことだけでなく先生が見てくれていたということも嬉しかったのを覚えています。この話題の保育園を奈良で見つけようとするとはきちんとお礼を言えていたかどうかまでは覚えていませんが、その時の嬉しかった気持ちは忘れられません。また、私が先生からもらった紙袋に取っ手をつけていると、他のお友だちも周りに集まってきてくれました。先生からもらった紙袋を可愛いと言ってくれたり、完成品を見て上手だと褒めてくれたりしました。そしてみんなで私が作っていたのと同じ入れ物を作ったり、私も他の子の遊びに混ぜてもらうようになりました。先生がどこまで想定して紙袋をくれたのかは分かりませんが、私はこんなに世界が広がるものだとは思ってもみませんでした。私の好きなことを尊重してくれた先生や友人に感謝の気持ちでいっぱいです。