私の歯並びは、いわゆる叢生、つまり歯がデコボコに重なり合って生えている状態で、これが長年のコンプレックスであり、日常生活においても地味にストレスを感じる原因となっています。鏡を見るたびに、特に下の前歯のガタガタ具合が気になり、ため息が出ることもしばしば。人前で大きく口を開けて笑うことには、やはりどこか抵抗感があります。写真も苦手で、できるだけ口元が目立たないようにと無意識に表情を硬くしてしまいがちです。食事の時も、この歯並びのせいで困ることが少なくありません。例えば、葉物野菜や麺類などが歯と歯の間に挟まりやすく、食後に爪楊枝やデンタルフロスが手放せない状況です。外食時など、すぐにケアできない場面では、食べ物が挟まっているのではないかと気になって会話に集中できないことも。また、前歯の噛み合わせが良くないせいか、硬いものや厚みのあるものを噛み切るのに苦労することもあります。そして何より厄介なのが歯磨きです。歯が重なり合っている部分は歯ブラシの毛先が届きにくく、どんなに丁寧に磨いているつもりでも、磨き残しが気になります。歯科医院での定期検診では、決まって「この部分は特に汚れが残りやすいので気をつけてくださいね」と指摘される始末。実際、過去にはその磨きにくい部分が虫歯になりかけたこともあり、常に虫歯や歯周病に対する不安がつきまといます。歯並びが悪いと、見た目だけでなく、こうした口腔内の清掃性の問題、さらには将来的な歯の寿命にも関わってくるのだと実感する日々です。発音に関しても、自分ではそれほど意識していませんでしたが、たまに特定の言葉が聞き取りにくいと指摘されることがあり、もしかしたらこれも歯並びが影響しているのかもしれないと考えるようになりました。滑舌良くハキハキと話す人を見ると、少し羨ましく感じてしまいます。もちろん、歯並びが全てではありませんし、気にしすぎだと言われることもあります。しかし、こうした日常の小さな不便さやコンプレックスが積み重なると、確実に生活の質(QOL)に影響を与えていると感じずにはいられません。いつかは矯正治療をして、この悩みから解放されたいという気持ちは年々強くなっています。費用や期間、治療中の大変さを考えると、なかなか踏み出せないでいますが、綺麗な歯並びを手に入れて、何にも気にせず思いっきり笑える日を夢見ています。
ガタガタ歯並びと私の残念な日常