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飲食店バイトでの歯列矯正!食事の注意点と衛生管理の徹底
レストランやカフェ、ファストフード店など、飲食店でアルバイトをしている方が歯列矯正治療を受ける場合、特に「食事」と「衛生管理」に関して注意すべき点がいくつかあります。これらをしっかりと守ることで、治療をスムーズに進め、アルバイトにも支障なく取り組むことができます。まず、食事についてですが、矯正装置、特にワイヤー矯正の場合、硬いものや粘着性の高いもの、繊維質の多いものが装置に絡まったり、装置を破損させたりする可能性があります。まかないが出る場合や、休憩中に食事を摂る際には、メニュー選びに少し工夫が必要です。例えば、おせんべいやナッツ類、フランスパンのような硬いものは避け、柔らかく煮込んだ料理や、ご飯、麺類などを選ぶようにしましょう。お肉も、塊肉よりはひき肉を使った料理や、細かく切ったものが食べやすいです。野菜も、生のままではなく、茹でたり炒めたりして柔らかく調理されたものを選ぶと良いでしょう。また、キャラメルやお餅、ガムといった粘着性の高い食べ物は、装置に強くくっついて取れにくく、無理に取ろうとすると装置が外れる原因になるため、避けるのが無難です。マウスピース型矯正装置の場合は、食事の際には取り外せるため、基本的には何でも食べられますが、食後は必ず歯磨きをしてから再装着する必要があります。次に、飲食店で働く上で最も重要な「衛生管理」です。矯正装置の周りは食べかすが非常に残りやすく、プラーク(細菌の塊)が付着しやすい状態です。これを放置すると、虫歯や歯肉炎、口臭の原因となり、お客様に不快感を与えてしまう可能性があります。そのため、食後はできるだけ早く、丁寧に歯磨きをすることが鉄則です。通常の歯ブラシだけでなく、歯間ブラシやタフトブラシ、デンタルフロスなどを使い、装置の周りや歯と歯の間、ワイヤーの下などを念入りに清掃しましょう。アルバイトの休憩時間中に歯磨きをするのが難しい場合でも、最低限、水で強く口をすすぐだけでも、ある程度の食べかすは除去できます。そして、帰宅後には時間をかけてしっかりとケアすることが大切です。また、接客時には、口臭にも気を配る必要があります。丁寧な歯磨きに加え、マウスウォッシュを使用したり、舌クリーナーで舌苔を除去したりするのも効果的です。飲食店でのアルバイトと歯列矯正の両立は、少しの注意と努力で十分に可能です。