長い時間と少なくない費用をかけて歯列矯正を終えたにもかかわらず、「理想と違った」「むしろ老けて見えてしまう」と感じたときのショックは、計り知れないものがあります。しかし、そこで一人で絶望し、諦めてしまう必要はありません。もしあなたが今、そんな状況にあるのなら、まずは落ち着いて、これからできることを一つずつ考えていきましょう。最初に行うべきは、治療を受けた歯科医院に相談することです。まずは、あなたが感じている不満や悩みを、担当した歯科医師に正直に伝えましょう。「頬がこけてしまったように感じる」「ほうれい線が深くなった気がする」など、具体的に話すことが大切です。プロの視点から見て、その変化が客観的に見てどの程度のものなのか、また、それが治療によるものなのか、あるいは加齢や体重の変動といった他の要因によるものなのかを評価してもらうことができます。場合によっては、噛み合わせの微調整や、保定装置(リテーナー)の調整などで、ある程度印象が改善することもあります。セカンドオピニオンを求めるのも有効な手段です。治療を受けたクリニックとは別の、矯正専門のクリニックで相談することで、現在の状況を客観的に評価してもらうことができます。そこで、もし治療計画に問題があったと判断されたり、改善の余地があると診断されたりした場合には、「再矯正(リカバリー矯正)」という選択肢も浮上してきます。これは、再度装置をつけて歯を動かし、理想的な位置に修正していく治療です。もちろん、再び時間と費用がかかりますが、根本的な解決を目指すのであれば、最も確実な方法と言えるでしょう。また、歯科治療以外の解決策として、美容医療を検討するのも一つの手です。こけてしまった頬や深くなったほうれい線に対し、ヒアルロン酸を注入してボリュームを補う方法は、即効性があり、満足度の高い結果が得られることが多いです。大切なのは、現状を受け入れ、その上で自分にとって最善の解決策は何かを多角的に探ること。あなたの笑顔を取り戻す道は、決して一つではないのです。
歯列矯正で老け顔になったと感じたらどうする